いちじくジャムレビュー

新春の喧騒も一段落、皆様いかがお過ごしでしょうか　ここ数日の寒波で大雪の処理に困る瘴鶴です
昔から親戚の家に行くと出されるいちじくの甘露煮が好きで、ジャムはいちじくをよく買うようになりました

ふと気になって一番甘露煮に近い味のブランドはどこだろうと、手に入った６種を食べ比べてみました
あまり店では見かけないいちじくジャムレビュー、始まります

唐突ずい、マニアックずい

トップバッターはいつも購入している、アヲハタの「アヲハタ55ジャム いちじく(150g)」です。
最近…といってももう二年前になりますがリニューアルが行われ、使いきり目安期間を3週間→2週間に短縮、
大容量(450→400g)、中容量(310→250g)、小容量(165～170→150g)と容量もちょっぴり少なくなりました。

アヲハタニュース(2016.01.26)「低糖度ジャム「アヲハタ ５５ジャム」シリーズ全11種を全面リニューアル」
(https://www.aohata.co.jp/mc001_news/detail/20160126.html)

容量がパン一枚分少なくなってしまったずい…

他に見られない特徴は何と言っても開封時表面に浮いた種の層！これをプチプチ噛み潰すのが好きなんです

画像は撮るのを忘れて食べた後ずい

アヲハタ55は果実の香りと味がウリのシリーズで、糖度は43度と一般的なジャムより控えめになっています
ジャムには果実の形が微妙に残っていて、スプーンですくうと多少いびつな形になりますね
時々ゴロッと結構大きな果肉が入ることもありますよ

果実の形が残っているので、塗ってもちょっとでこぼこします

スプーンで潰せるくらい柔らかいから、塗る分にはあんまり気にならないずい

味はラベルに書いてある通り「きれいな甘さ」ですね、甘露煮よりクセがなくて
香りと共にスーッと広がる感じです。私は生のイチジクを食べたことはないのですが、きっとこんな風に
癖のない味の果物なのでしょう

お次は同じくアヲハタから「アヲハタ　まるごと果実　いちじく(225g)」
まるごと果実シリーズは、生の果実のみずみずしさと砂糖不使用をコンセプトに、2012年秋から
発売された新しいブランドです。いちじくは2015年夏からオレンジと共に追加された
二重の意味でフレッシュな商品なんですよ♪

アヲハタ55よりさらに瑞々しくて、果肉の表面に果汁が染み出してくるずい
この画像でもすくったスプーンから雫がしたたり落ちてるずい…じゅるり

塗った感触はアヲハタ55より汁気が多くサラサラ、パンにスルスル伸びるずい
果肉が残ってるけど舌触りもなめらかやわらかずい

基本的な味はアヲハタ55に似ていますが、砂糖の替わりにりんご果汁を使っていてより果実感アップ、
口にするとジュースに乗って味がジュワーッと広がりますね

汁気が多くてたくさん塗るとこぼれやすいのと、糖度が35度と低いから
開封後はあっという間にカビカビになりやすいことに注意するずい

お次はこちら、明治屋「日本のめぐみ　愛知育ち　いちじく(155g)」です
日本（にっぽん）のめぐみシリーズは、産地のみならず品種まで厳選し、明治屋が長年培ってきた加工技術を
掛け合わせて、本当においしい日本の味わいを食卓に届けたいというコンセプトから生まれたブランドだそうです
愛知県はいちじく日本一の産地なんですって

ここから先は初めて口にする未体験ゾーン、楽しみずい

ジャムはピンクっぽかったアヲハタと違って黄金色、品種が違うんですかね？

ラベルに表記はありませんが、楽天オンラインショップの説明に糖度は55度と書いてます
ジャムの質感はなめらかで種のプチプチ控えめ、アヲハタと違って果実の形はほとんど残らず
水あめのようにペローッと楽に広がってくれますよ

輝く黄金色がなんだかリッチずいねえ

味も高級な感じがしますねぇ、糖度の高いジャムは濃厚に甘く蜂蜜みたいです
香りもアヲハタが“フレッシュ”なら対する明治屋は“エロティック”に攻めてきます

はぁー、糖度の違いだけでそうなるならジャム陳列棚はポルノ市場になってしまうずい…

お次は海を越えフランスのメーカー、サン・ダルフォー(St.Dalfour)社の
「サン・ダルフォー　オールフルーツスプレッド　イチジク(170g)」の紹介です
サン・ダルフォー社は味・香りを取り除いた特殊な濃縮ぶどう果汁を世界で初めてジャムに採用し、
砂糖不使用・果物由来だけの自然な甘みのオールフルーツスプレッドを作っています

明治屋よりさらに緑がかった濃い色をしているずい

ほら髄鶴、細切れの果肉がゴロゴロ入ってますよ
塗ってみるとこれのおかげで、パン全体に広げるには以外と量が必要です

最近のジャムは果実の形が残るプレザーブスタイル？が増えてきたずいねえ

味の方ですが、味も香り原材料に含まれるレモンが強くてちょっと私には合わないですね…
爽やかな酸味でおいしいですけど、イチジクジャムに求めるものではないと思います

爽やかなジャムが食べたかったら、そもそもイチジクジャムなんて選ばないずい
酸味が好きなら秋に庭先に落ちてるボケの実チンして作ると、頭皮に汗かく強烈な酸味のができるずい

次はフランスのアンドロス(ANDROS)社のジャムブランド「ボンヌママン(Bonne Maman)」より
「ボンヌママン　イチジクジャム(225g)」です。ボンヌママンはフランス国内のジャム市場で約4割のシェアを持つ
トップブランド、日本で言うアヲハタですね

日本では食材商社のアルカンが扱っていたものを、2016年6月からエスビー食品が独占販売契約を結んで
8/1から販売開始、百貨店や輸入食材コーナーから一般のスーパーにも取り扱い店舗を拡大したずい

海苔の佃煮のように色が濃くドロッとした質感です、明治屋のようにパンに容易に広がりますよ

色が濃いけど生じゃなくて干しイチジクを使ったジャムずい？

味と食感を表現すると「どろり濃厚イチジク味」です、サン・ダルフォー同様にレモン果汁も入っていますが
酸味はごくごくわずかで、ジャムの甘味を引き立てる程度に抑えられています

甘いけどただベタベタする甘さじゃなくて
口でスーッと溶けて広がるずい

最後もフランスのジャムです。ヨーロッパや地中海沿岸の国々から厳選されたフルーツを使った
製造を専門とする、アグロノヴァエ(AGRO NOVAE)社によるプロヴァンスの代表的なブランド
「コント・ド・プロヴァンス(Le Comtes de Provence)」から「〃　イチジクジャム(170g)」です。
日本では上のレスに書いた食材商社のアルカンが取り扱っています

瓶に入った状態から干しイチジクのジャムだって一目瞭然ずい、真っ黒ずい

瓶から出すと刻んだ干しイチジクがギッシリ！塗りにくいです

フランス産ジャム3種の糖度表記は見つからなかったけど、国産3種の糖度と20g当たりの熱量から察するに
糖度は50～55度くらいじゃないかと思うずい
（アヲハタまるごと：糖度35度/27kcal＜アヲハタ55：43度/34kcal＜明治屋：55度/47kcal）

干しイチジクの濃厚な甘さが生きてます、ボンヌママンより味が塊で来るので
よりわかりやすい甘さなんじゃないでしょうか　ドライフルーツ好きにオススメです

種も果肉にまとまって付いてるからプチプチ感たっぷりずい

以上、長々とやってきましたがイチジクジャムにもいろいろあるんですねえ
ジャムの原料にドライフルーツを使うのは初めて知りました、独特の深いあま味になります
未熟果を使う甘露煮とジャムとでは味や食感は異なるものの、果肉の食感やみずみずしさは
フレッシュさを大切にするアヲハタに近いものを感じます、これからもアヲハタ55を買い続けますよ

画像は取り忘れたアヲハタ55の開封時ずい、表面に種が浮いて層になってるずい

それを塗ったところでおしまいずい

強い香りも酸味も、特別甘味が強いわけでもないですけど
プチプチの種と素朴な甘味、不思議な魅力イチジクジャム　ぜひ一度お試しあれ

FrontPage

いちじくジャムレビュー

最新の20件